昨日、神保町を歩いていて鰻屋さんの看板を見て思い出しました。ある日、両親に会いに行く事になり、父が大好きだった鰻を食べて欲しいと思い神保町で鰻を買いました。その頃、もう鰻が高騰していて父と母の分を買うだけで自分の分まで買うことができませんでした。両親にお土産の鰻を渡し、「私は寿司が食べたかった」と嘘を言ってスーパーで買った安いお寿司を並べて一緒に食べました。両親は「美味しい、美味しい」と言ってる割に1/3ほど食べると「こんなに食べられない」と言って二人とも殆ど残してしまいました。
私が帰ろうとすると「これを持って帰りなさい」と言ってその残した鰻を全部私に持たせました。
両親は、私が自分の分は買えなかったことを分かっていました。もう始めから全部私に食べさせたかったと思います。私の両親はそういう人たちでした。常に100%子供のために生きていました。この時のことは、いつもいつも思い出し、たくさん泣きます。今はお盆なので尚更思い出されます。
優しかった両親は今の私をどんな風に見ているのですか?とても会いたいです。