安藤忠雄建築とキスリング

秋田へ安藤忠雄設計の秋田県立美術館を観に行きました。

architecture by Ando Tadao

 

architecture by Ando Tadao

柱のない螺旋階段が有名です。目の前のお堀に目線が繋がる水庭も安藤忠雄さんらしい設計で美しかったです。

architecture by Ando Tadao

偶然キスリング展をやっていて観ることができました。この美術館は藤田嗣治と交流があった平野政吉コレクション美術館で、キスリングはパリで藤田と親交がありました。藤田嗣治がこの美術館のために描いた巨大な壁画が展示されています。

Kisling

エコール・ド・パリの画家といわれる彼は、世話焼きで大らかで「モンパルナスのプリンス」と言われた時代の寵児だったそうです。写真で見ても人気があったのが分かるような表情。でも絵の中のモデルは常にメランコリックな表情で、どこか浮いたようなアンバランスな塗りと細密さと荒さとが混在しててとても私の好みです。「赤い長椅子の裸婦」と「座る若い裸婦」が特に好きでした。(展示室は撮影禁止) 肌の繊細な描き方と反して背景の構成と色使いがグラフィックデザインのようだったのが印象的です。彼はポーランドで生まれたユダヤ人だったため、フランス国籍を得たのちも大戦での迫害(死刑宣告されていた)を逃れアメリカへ亡命した時代があります。肖像画が大変人気であったためアメリカでも成功し、フランスに戻っています。パリの洗濯船と呼ばれたアパートで芸術家が集っていたあの頃に私も生きてみたかった。そう思わせるような匂いがありました。

Akita

秋田といえば、稲庭うどん。稲庭うどんは乾麺ですが、秋田では幻の生麺と言われる生の麺をいただけます。比内地鶏ざるうどんで生麺初挑戦。もっちりしていて美味しかったです!

Akita

Akita

Akita

Akita

千秋公園は紅葉が始まっていて美しかったです。広くて驚きました。これまた秋田の名産蜂蜜ソフトを食べたり、比内地鶏究極の親子丼食べたり、いぶりがっこ食べたり、今回の北の旅も大満足でした。

と言いたいところですが、最後の最後に、帰りの飛行機が1時間ずーっとビッグサンダーマウンテンみたいに揺れまして、もうしばらく飛行機の旅はしたくないくらいな恐怖体験でした。次回は列車の旅にします!