安西水丸とその弟子たち・展

anzaimizumaru

築地パレットクラブで「安西水丸とその弟子たち・展」を観ました。
イラストスクールや大学で安西水丸さんに学んだイラストレーター13人による安西さんの追悼グループ展です。会場となったのは、生前安西さんが講師を務めたイラストスクールのパレットクラブ。

palette club

ここは築地の場外市場の横にあって異質な空間。

さて、参加イラストレーターは、あずみ虫、上路ナオ子、海谷泰水、小巻、信濃八太郎、清水沙、霜田あゆ美、杉浦さやか、そで山かほ子、タムラフキコ、諸戸佑美、山崎杉夫、山下アキ。そして安西水丸。

全員が同じ大きさの額を与えられ、その額内で自由に作品を作っています。額いっぱいに一つの絵を描いている人、小さい作品を集めて一つの作品としている人など。どの作家も個性が現れていると同時に、どの作品も安西さんとの思い出や安西さんを憶って生まれた発想を愛を込めて描いたことが分かる暖かい作品。各作品のキャプションには、安西さんとの思い出やエピソードが綴られていて、それらを読むのがとても面白かったです。安西さんの暖かさ、不思議さ、おかしさ、面白さが伝わる文章です。ぜひ、絵と同時にこれもじっくり読んでいただきたいです。

私は、昔から杉浦さやかさんが大好きで、今回も杉浦さんが参加するということで行ってみたのですが、その他の作家さんの作品も大変興味深く、またまた創作意欲が刺激されました。杉浦さんの作品もとびっきり素敵でした。私は、なんとなく思い描いていた絵があるのですが、この企画展を観て一気にその絵が描きたくなりました。

同じ大きさの大きな額を各自が割り当てられ、それを自由に作品にするという展開の仕方も面白く参考になりました。

そしてもちろん、安西水丸さんの作品は、口が開いたままになるほどシンプルで斬新で、カッコいい。亡くなられたことは悲しいけれど、こうして愛情をたっぷり降り注がれたお弟子さんが活躍されていて、誰もが安西さんに言われた一言やアドバイスを一生忘れないで仕事をされている。それがはっきり分かる素晴らしい追悼展でした。

私も描くぞーーー!

「安西水丸とその弟子たち・展」
5月24日まで 火曜休み 13:00~19:00 パレットクラブにて

余談ですが、私が行った時、受付の男性が親切に話しかけてくださって、説明もしていただいたのですが、もしかして参加イラストレーターのお一人だったかもしれません。聞いてみたらよかったな。