震災から9年が経ちました。あの日は会社に泊まったので、まだ健在だった両親のことがとても心配でした。仕事帰りにはスーパーが閉まってしまい、何とか生活用品や食料の買い出しをしたことや、本数の少ない電車での通勤が辛かったのを覚えています。その両親はもうこの世にはいません。あの日当たり前に存在していた命がもうこの世にいない今を生きています。9年も経っているのに、被災地の復興は全く進んでいません。あの一瞬で家族や大切な方をなくされたり、家がなくなったり、仕事をなくした方達がいて、今も大勢の方が家に帰れないまま生活をされています。目に見える部分だけを直したり、隠したりしたまま「復興オリンピック」などと言って多額のお金をつぎ込んでの大企業が儲かるだけの祭典を招致した意味がさっぱりわかりません。
オリンピックは中止にして、その財源を全て被災者の救済やウィルスの研究や、貧困、自殺、性暴力被害者、DV被害者、あらゆる被害者の支援に使って欲しい。9年が経って、この国は転がり落ちていると思います。何でも黙って受け入れていてはダメなのです。