先日、散歩をしていて目の前を自転車に乗った青年がサーっと過ぎていったんです。それを見て「あ、自転車空気みたいに当たり前に乗ってる。人間らしくてすごいなー」ってうっとり見てしまいました。
私は、自転車に乗れないし、泳げないし、お酒は飲めないし、運転怖いし、ボールを使った競技が全く出来ないし、学校は嫌いだし、先生が嫌いだし、ドッチボール嫌いだし、みんなで母校を応援したりするの嫌いだし、修学旅行行きたくないし、卒業式に何故みんな泣いたりしてるのか意味不明だったし、故郷が嫌いだし、海が怖いし、玄関のピンポンの音と電話の音が大嫌いで心臓がしばらくバクバク鳴るので恐怖でしかないし、人と簡単に友達になれないし、バーベキュー嫌いだし、合コン大嫌いだし、パーティー嫌いだし、もうみんなが楽しいと思うこと全然楽しくないし、世間で楽しく生きていくのにあったら良いスキルが全くないのです。もうびっくりするくらい。
でも、針の穴くらいに細いマイナーな部分が、ちょっとこれは人より得意だなってのがあって、回り道はあったけれど、それをご飯を食べる手段として使って生きていけるという幸運に巡り会いました。おまけに恐ろしい電話を使わなくても何でも買えるし、問合せできるし、休みの日に誰かとワイワイしたり、ランチしたりしてなくても肩身が狭いという世界は、はっきり言ってもう終了しましたよね。本気で奇跡かと思います。
みんなそれぞれの道で生きていったらそれで良い。そんなお話。