マッカートニー3,2,1も隅々まで良い

abbey road

先月のGet Backに続いてDisney+で配信中の「マッカートニー3,2,1」もえらいことになってますー。まだS1第5話までしか観てないけど、興奮したから書いてる。

ネタバレ警察の方はこれ以降は読まないでね。


ポール・マッカートニーがプロデューサーのリック・ルービンと各楽曲をどういうアイデアで、どういう意図で、どんな実験的な手法を使ったかなどをかなり細かく説明してゆくドキュメンタリー。

ミキサーを前にレコーディングされた音源のギターの音量だけ上げたり、声だけ拾ったりしながら実はこんなすんごいことをやってたんだ!という秘密を教えてくれているのだ。

たった今録音してきました!みたいに昔の音源の細かな部分まで全部覚えてるポールさん。ジョンがこんなふうにギターを弾いたんだよ!すごいだろ!とか、ジョージが即興で弾いたんだ!とか、リンゴがどんだけ強烈なドラムを叩いたかとか、声だけ拾った音を聴いて結構ひどくて「げ!」ってなったり、とにかく面白い!ピアノが弾けない人がどうやってピアノを覚えていったらいいかや、曲の作り方なんかも教えてくれてるんだよー。

Get Backもこんな貴重なフィルムをありがとう!って感じだったけど、今のポールが自ら各楽曲やメンバー、マネージャー、好きなミュージシャンの話をしているこのドキュメンタリーは別物の楽しさ。

ポールは、まるで二十代の人みたいに全てのエピソードをガンガン話してて、リック・ルービンも「ワオ!」、「ビューティフル」連発。ポールも音楽の神が「なるべく長生きして後世まで伝え続けなさい。」と地球に落とした人なんだと思う。

細かい内容はもう書かないけど、観ていて思ったのが、ビートルズの音楽が流れてくると「あ!これ好きな曲なんだよなー」と思って聴いてて、また違うのが流れると「ああ、これも好きだった。一番好きなのこれかな?」と思って、次が流れるとまた「これが一番好きかなー?これもいいんだよなー」となっていって、結局全部一番好きじゃん?みたいになる。色々な好きな要素がそれぞれの曲にあって、葬式にはカートと同じ曲を流してもらおう。と思った側から「これもいいな」となる現象がすごい。

ちょっと話が逸れるが、、

それと同じ現象になっているのが今のheaだということにこの配信を観ながら気がついたのだ。heaは曲がかかると「これ好きなんだよなー」ってなって次のがかかると「これも好きなんだったなー」「あれ、これも?」「あれれ?これがベスト?」「これも?」エンドレス現象になるバンド。嘘じゃないよ。

私は音楽好きだけど、いくら好きなアーティストでもアルバム通して聴いてて「これは飛ばしちゃお」という曲もあるのだけど、heaは今のところ全曲葬式に流そうと思っちゃうもんね。

heaの曲は「よくこんな曲作れたなー」「このアレンジいいなー」とかビートルズを聴いてる時と似たような感じになるんだよね。これ誰かに伝わってるかな?

話を戻す。

そんな訳で、「マッカートニー3,2,1」の話をしているつもりがheaの話になってしまったが、このドキュメンタリーとてもオススメです。

それでは、お宝写真から、トップの写真はお馴染みのアビー・ロードの標識。下の写真はアビー・ロードで謎のおっさーんに話しかけられてる(笑)私です(相当昔の)。いや、ちゃんと私に道を教えようとしてくれてる優しいジェントルマンです。

ロンドンLove!

abbey road

まったねー。