Botticelli eil sui tempo ボッティチェリ展 / 東京都美術館

Botticelli
ボッティチェリはルネサンス期の画家で一番好きかもしれない。「ヴィーナスの誕生」や「春」はフィレンツェのウフィッツィ美術館で観る事が出来ていたし、今回は行かなくても良いかな?と迷ったけれど、やっぱり観に行く事にしました。

観に行って良かったです!今回の目玉は「書物の聖母」なのですが、絵葉書やポスターで知っていた絵と実物のあまりの違いに愕然!素晴らしすぎて2度往復して見つめてしまいました。

ボッティチェリは家族を持った記録が無いそうだけど、美しい聖母やヴィーナスに恋してそれ以上の存在に出会えなかったんじゃないかなー。

もう一つ推理した理由がありまして、ボッティチェリが信頼していた弟子(後にライバルとなる)フィリッピーノ・リッピ(フィリッポ・リッピの息子)がかなりの美男子!これは!と一人納得した私。ボッティチェリはこのフィリッピーノを愛していたのかも。多分当たってる。

数ある作品の中、地味な作品で「胸に手をあてた若い男の肖像」というのがあって、”婚約の肖像”とか、”長旅に出る前に愛の証として相手の女性に贈る”という習慣があって描かせたそうなんだけど、その男性のメランコリックながら自信とセクシーさを併せ持った表情が良い!!!これ欲しい!当時のこういう絵を描かせる習慣もカッコ良いなとシビれた!「愛の証にこれを持っててくれ」とか言われちゃうんだよね?最高か!好きな人の写真欲しいもんね、当時は写真が無いから思いっきりカッコつけて絵を描かせて贈ったんだね。ほんわか。

とにかく「バラ園の聖母」「書物の聖母」「磔刑のキリスト」の素晴らしさったら一見の価値あり!

バラ園の聖母はまるで現代の女性のように今風美女というか可愛らしい!そして書物の聖母のこの世のものとは思えないレースと金糸模様の描写。実際の十字架に描かれた磔刑のキリストには思わずここで会えた感謝を祈ってしまい立ち尽くすほど。

恥ずかしいけど、私はヴィーナスの誕生のヴィーナスに似てると言われた事があって、フィレンツェで観たヴィーナスの美しさをこっそり胸にしまって、それを支えに生きてるの(笑)。それ位ボッティチェリが描く女性が好きなのだけど、今回初めて見るバラ園と書物の聖母の美しさに更にショックを受けました。

ボッティチェリの他にフィリッポ・リッピとフィリッピーノ・リッピの作品もたっぷり展示されています。ボッティチェリの師匠フォリッポは、ドローイングは抜群に素晴らしいけどテンペラ画になると技術がまだ発達してない感じがして逆に驚いたくらいでした。ボッティチェリの技術と芸術センスがいかに群を抜いていたか分かります。

フィリッピーノは、後にボッティチェリの地位を脅かすほどのライバルとなったそうだけれど、やはり私にはボッティチェリの繊細な絵が好きでした。

実物を見るのって色々考える事やひらめきを貰えるから、考えるより行くが良し!ぜひぜひ行ってみてください!