私のフランス語の先生であるにゃんこ先生こと猫沢エミさんのバンドSphinxの白河でのライブに行ってきました。
音楽的に今まで聴いたことがなかったようなジャズ、民族音楽が混じり合う不思議な世界に連れていってくれました。
エミさんはパーカッショニストなので、パーカッション(それぞれの打楽器の名前を知らず申し訳ない)というか色んな打楽器を鳴らしながら歌います。第一声がグレープフルーツを思わせるような声から始まってみんな驚いたのでは?そして、話し声と真逆の高音で歌う不思議なボーカル。その打楽器たちが自由自在に動いて奏でる音が面白く、一つのジャンルに縛られない音楽にみんな新鮮な楽しみを感じたのではと思いました。
私の席からは金のウィンドチャイムが黒いドレスの首元に重なって見えて、にゃんこ先生、まるで「エジプトの女王」のよう!と思ったのですが、よーく考えたらバンド名がスフィンクスで、やっぱエジプトじゃん!ってまた驚いたのでした。ピアノ、アコーディオン、ギター、ベース、ドラム、サックス、フルートの演者を従えて真ん中で小さいエミさんが堂々とパーカッションを叩く姿はそれはもうカッコよくて、エジプトの女王っていうか、女王の前で演奏を許可されたロマの楽団のような、そんな不思議なバンドでした。
今回のライブは、何より白河でのライブに集まったお客様たちがエミさんのファンだけではなく、音楽を楽しみに来た白河の市民の皆さんという感じのおじいさん、おばあさんも沢山いらしていたのですが、その雰囲気が良かったです。私の3つ隣くらいにおじいさんが一人でいらしていましたが、演奏中、特に後半ノってきてずっと手に持っているアンケート用紙でパタパタリズムを取ってらしたのが嬉しくて、それを目の端で捉えて泣きそうになりました。
エミさんの音楽を知らなくても今日の出し物はどんなだろう?と楽しみにやって来て、体が動いてしまうご老人がいらっしゃる音楽ってすごくないですか?にゃんこ先生!すごいですー!
私は、途中でサックスの人が歌を入れた曲が好きだった。最後の曲の各奏者のソロは圧巻でした。バンドの楽器のどれが欠けても存在しないんだなと思うくらい各奏者から聞こえる音が良くて、だからこの人数なのか!なんて思いながら聴いていました。吹奏楽部だったというにゃんこ先生らしさも。
メンバーは東京より東側出身の方ばかりとのことで、エミさん曰く「MCにオチがない関東のお喋り」とおっしゃっていましたが、北海道出身の私にはそのペースが安心な感じで良かったです。
個人的には岩見継吾さんというベースがめちゃくちゃカッコよかった!ファンになってしまった。こうしてまた好きなミュージシャンが増えて、その方のライブにも行ったりできたら楽しい。だから知らないバンドのライブに行くこともまた大切ですよね。(ストロボなしでの撮影許可だったので最後だけ撮りました。)
今回は、白河まで行こうか迷ったりもしましたが、にゃんこ先生はフランスに移住してしまうし、もう日本でのライブがないかもしれないので感染対策をしつつ思い切って行ってきました。楽しかった!
にゃんこ先生ご推薦の白河ラーメン店のうち、私は火風鼎に行って手打ちチャーシュー麺を堪能。それから南湖公園散歩。(公園から会場まで移動手段がなくて歩き。。車文化だから誰も歩いてないの!移動問題をもっと調査すべきでしたー、でもそれもまた良い思い出)で、白河なのに何故かスコーンとか、これからカフェをやろうと準備してる方からシナモンロール買ったりして自分へのお土産ワンパターン行動。ラーメン美味しかった!
新幹線では二重マスク。ラーメンは黙食。 終演後のにゃんこ先生へのご挨拶は新幹線の時間が迫ったので諦め一人なのでおしゃべりもなしで帰ってきました。
にゃんこ先生、ありがとうございました!