Rowe, a.k.a Becky Filip is back!

私は、The Honey Treesというサクラメント在住のバンドの音楽とビジュアルアートが好きで応援していました。The Honey Treesの曲やビジュアルはとても物語的でノスタルジックで夢の中にいるようでした。男女のデュオで、実生活でも恋人同士だった二人ですが、残念ながらそのパートナーシップの終わりとともにバンド活動も終わってしまいました。

解散前はInstagramでも仲の良い写真がアップされていたのですが、段々と二人の写真がアップされなくなり、Beckyは自分の家族との写真しか更新しなくなって元気がないように見えました。そしてバンド終了のお知らせが。こんな風にパートナーとしての関係が終わってしまうことで、その音楽も聴けなくなってしまうのは残念でした。でも人間だものそんなこともあるよなあと、Beckyが音楽活動を再開してくれるのをじっと待っていた私です。

そして、数年のお休みののち、ついにBeckyがRoweという名義でソロ活動を始めました。復活後のシングルは「Tired Love」。おおー!そこまで正直な曲を作るとは思っていなかったので驚きました。私は、Beckyが二人のそれまでの関係についてはもう何も思っていないように振舞ったり、逆に全く触れないで次の活動を始めるのかな?と思っていたりしたのですが、そんなことではなかった。長い休止期間が必要なくらい本当に彼女はあの恋愛に傷ついて苦しんだのだなあ。インタビューでは、「この歌の意味は必ずしも一人の人との関係を意味するのではない。」と答えていますが、この曲を作らずにないられなかったBeckyの強い気持ちと創作に対する考え方がちょっと自分に近いかもしれないと勝手に思いながら、ますますBeckyが好きになりました。やっぱり、苦しい体験も正直に表現する人が好き。そして何より美しい歌声が戻ってきて嬉しいです。

ソロデビュー曲は、R&BやJazzのアレンジも加わってとても新しく大人なBeckyになっていました。ナッシュビルのプロデューサーMicah Tawlksと組んで作ったようです。苦しいお別れを経て新しい世界観で出発したBecky。おめでとう!私も嬉しい!

ちなみに、元パートナーのJacobも男性だけのバンドを組んで活動しています。こちらもThe Honey Treesとは全く違ったジャンルのバンド活動です。私は二人とも大好きです。